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目黒区立中根小学校で「探究学習のデザイン」についてワークショップ開催

更新日:7月26日

目黒区では区内の複数校で40分授業・午前5時間制の取り組みを実施しています。今年度からはこの制度で生まれた時間を使って自己選択学習に取り組んでいくとのこと。今回、中根小学校の校長先生が笹塚小学校での校内研修の記事をご覧いただき、新しい取り組みに向けて探究的な学びについての校内研修を実施したいとのご依頼がありました。


会場となった教室はカーペット敷きの素敵な部屋。公立小学校とは思えないような快適な教室でした。



2時間の校内研修の中で、前半は私から「今、世界で起きていること」についてインプットをさせていただきました。生成AIを始めとした技術の進化はどこまで来ているのか? 戦争、温暖化、少子化など、世界で起きている社会問題はどんな影響を及ぼすのか?など。今を理解するための情報提供を行いました。


参加者からは「普段は便利になったり、新しいことが出来たりというメリットしか感じないけど、その技術によって仕事が奪われたり社会に負の影響が出ることは意識していなかった」というコメントがありました。どんな事項にもポジティブ/ネガティブ両方の影響があります。身近な技術に対しても何かしら気付きに繋がったのではないでしょうか。


後半は「主体的・対話的で深い学び」について、教員のみなさんの対話中心のワークショップを行いました。現在の学習指導要領は「主体的・対話的で深い学び」による授業改善を求めていますが、「主体的」な姿、「対話的」な姿、「深い学び」の姿をどのくらい意識しているでしょうか?

ワークショップでは、これまでの経験の中でどんな時に「主体的」「対話的」「深い学び」になっていると思うか?を話し合ってもらいました。


みなさんは、もちろんこれらの言葉は理解されていますが、一緒に働いている教員同士でも感じていることに違いがあったり、そこまで強く意識していなかったり、しています。改めてそれぞれについて時間をかけて対話することで意識を向けるキッカケになったようです。


最後に「探究学習のデザイン」について考えていただきました。

文科省からは探究的な学びの過程として「課題設定」→「情報収集」→「整理・分析」→「まとめ・表現」というサイクルが提示されています。果たしてこのプロセスを実施すれば「探究的」になるのでしょうか? ここには学習者の意識が欠如しています。

私は、学習者の意識に注目したサイクルが重要であると伝えています。今回も、事例を交えて探究のサイクルをお伝えして、子どもたちの好奇心を掻き立てるためにはどんな工夫が必要か?という問いを皆さんに考えていただきました。


どうやったら子どもたちが好奇心を持って取り組めるか?

この問いには答えはありません。学校の状況、学級の状況、子どもたち一人一人の様子によって対応することは変わるでしょう。

大事なのは、教員のみなさんがこの問いを持ちながら授業をしていくことだと思います。


2時間の研修で教員のみなさんはたくさん対話をされました。今回の対話から何か変化が生まれることに期待しています。




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