子ども大学グローバルで子どもたちに「ヒラメキ」の話をしました
- ミライプラス
- 3月9日
- 読了時間: 4分
子ども大学グローバルの第11期に講義を担当させていただきました。
講義のテーマは「ヒラメキから始まるイノベーション 〜みなさんはどんな未来を創りたいですか?~」 私が大学院や前職にて研究開発を通じてヒラメキを大切にして取り組んできたことをお話させていただきました。また、後半では「どんな未来を創りたいか?」ということを子どもたちと一緒に考えました。
子ども大学は、元々はドイツで生まれた取り組みとのこと。日本でも2008年に川越で始まり、その後は全国に広がっています。子ども大学グローバルは、水戸で始まった活動がコロナ禍のオンライン開催を機に世界中から子どもたちが参加する活動になりました。
今回はご縁をいただき、小学3年生から中学3年生までの子どもたちにお話しました。

前半は「ヒラメキ」の話です。
私は大学院、そして前職での研究開発職を通じて、何度かイノベーションに繋がるヒラメキを経験しました。「ヒラメキ」は改善を繰り返すような直線的な進化ではなく、従来の延長ではない非線形な進化を実現します。
ヒラメキが生まれる瞬間は、机に向かって課題に集中して取り組んでいる時よりも、お風呂に入っているとき、トイレにいるとき、そんなふと息を抜いた時が多いと感じます。実際に私が経験したヒラメキも入浴中に生まれました。
リラックスしているときは、脳に大量の血液が流れ込みます。そして、脳の複数の領域が活性化します。一方で課題に集中して取り組んでいる時には、脳が活性化する領域は一部に留まります。脳の働きから考えても、ぼーっとリラックスしている時の方が新しいアイディアが生まれやすいのだと思います。
イノベーションには「ヒラメキ」が不可欠です。今回の講義の課題図書として設定した「科学史ひらめき図鑑」には、過去の偉人たちによる様々なヒラメキがまとめられています。「ヒラメキ」がなかなか解けなかった問題を解くカギになったり、今まで考え付かなかった組み合わせのサービスを生み出したり、ユニークなデザインを描いたりするのです。また、「ヒラメキ」は探究の入口でもあります。探究的な学びが加速するのは「そうか!」というひらめきの瞬間です。
今回は、私が大学院時代に出逢ったヒラメキと、前職の技術開発で出会ったヒラメキについて具体的な内容をお話しました。さらに、ある小学校の公開研究会で聞いた児童のヒラメキについてお話しました。ヒラメキはどんな時でも起きるし、子どもでも起きる。大切なのはヒラメキをそのまま流してしまわずに、そこから調べたり、実験してみたりすることが大切だということを伝えました。

後半は「どんな未来を創ってみたいか」を子どもたちと考えました。
まずは今を知るために、地球温暖化や環境破壊について動画を交えてお話しました。今、地球は大変なことになっていることを学んでもらい、どんな未来をイメージするかを聞きました。
続いて Society5.0 の動画を見てもらい、夢のある未来についても考えてもらいました。動画で描かれている遠隔手術や音声認識・自動翻訳などの技術の一部はすでに実現されていることを伝え、あらためてどんな未来をイメージするかを聞きました。
今、小学生、中学生の子どもたちは10年後、20年後はかなり先の話だと思うかもしれません。しかし、これから先に長い人生が続く子どもたちこそ未来のことを考えてもらいたいのです。これから先の世界は、今までよりも確実に早く、大きく変化するはずなので。
当日は、会場に20名弱の子どもたちが集まり、オンラインでは150名くらいが参加していたようです。参加した子どもたちからは素敵な質問を沢山もらいました。
「イノベーションでどこでもドアとタケコプターができたりしますか?」
「たくさんひらめくのですが、すぐに忘れてしまいます。忘れないようにどう工夫していますか?」
「生物多様性や地球を守ることが大切というのに、どんどんビルが立ち並んで、人間は便利さを求めたり身勝手な行動をしていると思います。どうすればもっと本当の意味で豊かな暮らしをとりもどすことができるとお考えでしょうか。」
私もう~んと悩むような難題もありました。一部の質問に答えたものは子ども大学グローバルのホームページに掲載していただきました。
講演後はなぜかサイン会状態。最近の小学校ではサインし合うことが流行っているらしいです。突然 "サインください" と言われても格好いいサインなんて持っていないので・・・困りました。小学生の女の子は、ここに書いてください、と着ているニットシャツを指さします。服にサインするなんて、プロスポーツ選手みたいな状況で、なかなかうまく書けなかったのですが、それでも嬉しそうにしてくれて、こちらも嬉しくなりました。
私の話を聞いてくれた子どもたちの何人かでも「ヒラメキ」に出逢って、より良い未来のためのアクションを始めてくれたら最高です。

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