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ミライ・ミキサー "ミライは子どもがいなくなる?"




ミライナビゲーターの浦野・小林が未来に関して様々なテーマを設定して妄想的に語り合うのがミライ・ミキサー。2021年に始めて回を重ねて今回は39回目でした。


今回のテーマは「ミライは子どもがいなくなる?」


衝撃的なテーマです。日本の合計特殊出生率が1.20と過去最低になりました。2023年の出生者数は72万6千人。2年連続して前年比5%以上の減少です。2022年に初めて80万人を割りましたが、これは国立社会保障・人口問題研究所の予測を11年も前倒ししました。

2024年は70万人を割る見込みですが、昨年発表の予測では2038年でした。出生者数の減少は加速度的に大きくなっています。


Birthgapというイギリス製作のドキュメンタリーでは、少子化は世界的な傾向であるとされています。サハラ以南のアフリカを除けば、ほとんどの国が人口維持の出生率2.1を下回ります。

ドキュメンタリーの中でイーロン・マスクは「世界が直面する最大の課題は人口崩壊だ」と言います。これに対談相手であるジャック・マーも同意します。


この映画では少子化について分析した結果が示されます。女性一人が産む子どもの数が減っているわけではなく、子どもを産まない女性が増えているとのこと。ベビーブームの頃から、出産している女性の子どもの数は大きく変わりません。子どもがいる女性の中で子どもが2人、3人、4人以上いる女性の比率は以前とほとんど変わりません。子どもを産まない女性がベビーブームの頃は5%だったのが、今は30%に増えたという事です。


日本では東京の出生率が最も低く、沖縄が最も高い状況です。一方で東京のみが人口が増えていて他の道府県は全て人口が減っています。東京では子どもを産まない人が多いけど、都心に移住する人も多いので東京だけが子どもの数が増えています。この傾向が続けば地方では確実に子どもがいなくなります。


では、そもそも人口が減ることは問題なのでしょうか?

食料問題、環境問題など地球の持続可能性を考えると20~30億人だとの事です。問題は人口の減り方です。子どもから減っていくことが問題なのです。


女性の就学率や社会進出が進むと出産しない女性が増えます。これは全世界的な傾向です。女性の出産適齢期にキャリアを積むことを優先してしまうことも一つの原因です。またテクノロジーの進化もあり一人好きが増えていることも原因です。


社会の価値観が変化しなければこれらの傾向を変えることは出来ません。

たとえば、女性が出産してから社会復帰してキャリアを積みやすい社会になれば、出産時期を逃してしまう女性は減るかもしれません。

デジタルなコミュニケーションよりもリアルな人間関係を大切にする。SNSよりもリアルなコミュニティを作る活動がマジョリティになれば結婚する人も増えて出産も増えるかもしれません。


SINIC理論では、これから来るのは自律社会、その先には自然社会があると言います。SINIC理論は、オムロンの創業者である立石氏が1970年に発表した未来社会の予測です。自然社会は原始社会に立ち返るものであり、人間社会が2周目に入ると予測しています。これからの先の社会では、原点回帰で子どもが増える世界になっていくのでしょうか。

もし、この予測が当たるのであれば、ミライの世界には子どもの笑顔が広がっているに違いありません。


ミライの希望に繋がるミライ・ミキサーになりました。

ミライ・ミキサー#39のアーカイブ動画はこちらから。


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