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プラットフォームin戸田 分科会にゲストとして参加

プラットフォームin戸田 第10回記念大会にゲストスピーカーとして参加させていただきました。全体テーマは「こどもまんなかの教育」。「こどもまんなか」を実現するために戸田市の先生たちが取り組んでいる様々なテーマについて分科会に分かれて議論が行われました。


冒頭、戸ヶ崎教育長からメッセージがありました。

プラットフォームin戸田の始まりは2018年に開催された教育長・校長プラットフォームに戸ヶ崎さんが参加し、全国の教育マネジメントの熱い想いに触れたことだったとのこと。その場所がNagatachoGRiDだと知り驚きました。NagatachoGRiDは、私も何度もドキュメンタリー映画上映会やイベントを開催した場所であり、一時期はGaiaxメンバーとして活動もしていました。プラットフォームの活動と何か縁を感じます。


基調講演は文科省・文部科学審議官の矢野和彦さんが「学校の働き方改革」というテーマでお話されました。教員の仕事がブラックだと言われ、給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)が問題視されてメディアでも頻繁に報道されています。矢野さんは、給特法が設定された経緯やその変遷、文科省がどのように活動をしてきたのかを当事者としてお話してくださいました。

メディアの報道や、一部の立場から見えるものとは違う一面を知ることができ、文科省が教師の仕事をいかに守ろうとしているのかも理解することが出来ました。


一方で、教員になろうという若者が減り、現場で教員不足が慢性化しているのも事実です。現状の取り組みだけでは日本の教育現場の崩壊を防げないのではないか、とも感じます。文科省には更なる抜本的な改革を期待したいとも感じました。


第2部は6つの分科会での議論でした。

私は分科会④「探究的な学び ~戸田型PBL~」にゲストとして参加しました。実践発表者は、笹目小学校教頭の勝俣武俊さん。勝俣さんとは4年前にオンラインで知り合い、その後は「学校とお金」について話し合うオンラインの会で毎月のように情報交換をしてきました。

これまで何度もオンラインでやり取りをしていましたが、実際に対面で会うのは実は初めて。一緒に登壇者となるとは何とも不思議な感覚です。


一週間前の事前の打ち合わせの時から、探究、PBL、環境準備、お金のことなど、笹目小学校での取り組みを聞きながら、分科会メンバーの皆さんといろいろと対話することが出来ました。こういう場作りは準備の段階からワクワクします。

どんな人たちが参加して、どんなことに関心を持っているのか、その場の流れでフィードバックの内容を考えましたが、みなさんにとって学びや気付きに繋がったでしょうか。

PBLがキーワードなので、プロジェクトとは何か? PBLは何を目的に行うのか?についてお話をさせてもらいました。


私は企業にて様々なプロジェクトに取り組みました。企業や社会で行われるプロジェクトは、その企業や社会における課題を解決するために行います。課題解決が実現できればプロジェクトは成功と言えます。

一方、PBL(Project Based Learning)は、社会課題を解決することが目的ではありません。あくまでも"Learning"が目的です。プロジェクトの過程を通じて何か学びを得るために実施します。PBLの成果は、学習者が何を学んだのか、にあります。PBLの設計において、どんな学びを得るためなのか、どんな力を身に付けてもらうのか、を意識することが重要です。


笹目小学校での取り組みには様々な要素が絡み合っています。関連して伝えたいことは沢山ありましたが時間の関係で一部しかお話できませんでした。また機会があれば、学校環境、社会との繋がり、お金のことなど、対話したいと思っています。





他の分科会では、インクルーシブ教育、メディアリテラシ、セカンドGIGA、働き方改革、データ利活用、と興味深いテーマばかりでした。残念ながらゲストの立場だったので他のセッションは聞くことができませんでしたが、どのセッションも学びが多かったようです。


分科会の参加者の中には静岡や山梨から来ている方もいらっしゃいました。オンラインでは新潟や沖縄からの参加者もいました。戸田市の注目度の高さに改めて驚くとともに、全国には学びに意欲的な教員や教育委員会の方々がたくさんいることに勇気をもらうことが出来ました。


懇親会では、戸ヶ崎さんから3つの"つ"(続ける、繋がる、使う)を大切にしながら進めてきたと説明がありました。熱のある活動でも途中から続かなくなってしまう事が多いと思います。5年前から途切れることなく、運営メンバーも代替わりをしながら10回まで継続していることが戸田市の本当のすごいことなのではないかと感じられる会でした。



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