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アジアンドキュメンタリーズ映画祭『今、高校生が観るべきドキュメンタリー映画』

アジアンドキュメンタリーズ映画祭(6/22-23 渋谷ユーロライブ)にて「今、高校生が観るべきドキュメンタリー映画」上映会が開催されました!

日本全国の16校の高校、68名の高校生選考委員が参加し、アジアンドキュメンタリーズが配信している100作品の中から、今、高校生が観るべき最適な1作品を選びました。


選出された上映作品は映画祭当日までシークレット。

映画祭2日目の最初のイベントとして、高校生選考委員の代表から上映作品「ラスト・ツーリスト」が発表されました。



ラスト・ツーリスト」は、2021年にカナダで製作されたドキュメンタリー映画。

日本でも問題になっているオーバーツーリズムなど、旅行に関わる社会問題に切り込んだ映画です。


参加者のみなさんと映画を視聴したあと、高校生選考委員の代表者と共にトークセッションを行いました。


選考委員の高校生は、昨年の11月から映画視聴に取り組み、提供された100作品の中から「今、高校生が観るべき」だと思った映画を各自で選びました。その後に学内での選考を行い、各校で一つの作品を選んで投票してもらいました。

各校からの投票を集計して決定したベスト5作品から、最終選考会でベスト1作品を決定しました。(最終選考会の様子はこちら)


今回は、最終選考会に参加した高校生の中から6名が代表として登壇しました。



トークセッションでは、まず、なぜ「ラスト・ツーリスト」を選んだのか? を話してもらいました。


この映画を取り上げたのは、「わかりやすさ」と「自分事になりやすさ」とのこと。

映画では、観光における様々な課題に対して、実際に問題が起きている現場の映像を通じて観ている人に訴えかけます。観光という身近な行動に、こんなにも問題があるということがわかりやすく伝わります。

観光というのは高校生にとっても身近であり、自分たちも旅行者の一人であるということから、この映画を観て自分事として何かアクションに繋がるのではないか、と感じたようです。


登壇した高校生たちに今回の企画に参加する前にドキュメンタリー映画を観たことがあったか? と聞いてみました。


結果、1名以外は観たことが無かったとの事。

ドキュメンタリー映画というのは聞いたことはあったけどあまり触れる機会が無かったり、意識をすることが無かった、という反応でした。

今回、何作品も観てみて、自分が実際には体験できないようなことをリアルに感じることが出来たり、単に映像を見るだけではなくて考えることが多かった、という意見がありました。


最後にこの活動に参加した感想を聞いてみました。


普段は他校の生徒と深く話をすることは無いので、いろいろな学校の高校生と同じ映画について話をすることが出来たのは楽しかった。これからは、自分がお金を出して旅行に行くことがあると思うけど、その時には観光公害や環境破壊を引き起こさないような旅行を出来るだけ選びたい。

など、それぞれがこの取り組みを通じて学ぶことが多かったようです。



今回、高校生たちが自ら選んだ映画作品を渋谷ユーロライブという素敵な映画館で実際に上映をする機会をアジアンドキュメンタリーズさんが作ってくれました。


私はコーディネーターとしてプログラム全体に関わり、高校生がドキュメンタリー映画を通じて、社会の問題にこんなにも深く関心を持って、自分の意見を伝えることが出来るのか、と感心させれらました。

高校生たちは、学校の授業の中では、さまざまな社会の問題について自分の意見を話す機会はあまりないかもしれません。しかし、単に機会が無いだけであって、意見を出せる場があれば、それぞれの考えをしっかりとアウトプットする力を持っています。

今回は映画祭という特別なステージでしたが、高校生たちが社会と関わる機会がもっと増えることを期待しています。

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